ひとりごと


2002年7月17日

あやしい健康食品類

 最近、健康食品等による被害が新聞をにぎわしているのでコメントを書くことにした。 キノコ類に関するものの抗癌作用については以前にも書いたとおりで今回はコメントしないが 、他のもので代表的なのは美容に関するものである。見た報道では、痩せるお茶の中に 甲状腺ホルモンが入っていたとある。確かに甲状腺ホルモンは代謝を盛んにしエネルギ−の消費を増やすので体重も減るであろう、しかしホルモンのたぐいはバランスが大切であって過剰の甲状腺ホルモン は重大な副作用として狭心症などの心疾患や神経の変調を来す場合があるのでお薦めできない。 どんなものでも過ぎることは良くない。体に必要な糖分であっても過剰に摂取することを続ければ糖尿病になるし、逆に極度の低血糖については死に至ることがある。また、2〜3日前の報道では個人輸入のお茶に食欲抑制剤が入っていてうんぬんということがあった。 詳しい成分は僕のみたニュースでは言っていなかったが、食欲の抑制作用がある薬品といえば医療関係者が思いつくのは覚醒剤類似物質である。医療用薬品としてはマジンドールという薬があるが、この薬は覚醒剤と同様、依存性が高い薬品であるので経験のある医師のもと、 極度の肥満でその薬による副作用よりも得られる効果の方が高いと判断される時のみ使用されるものであり、覚醒剤の指定を受けていなくともお茶がわりにほいほいと飲むようなものではないと思われる。情報過多の社会で、美容を気にされる女性にとっては 痩せると3文字がいかに魅力的なことばであるのかもしれないがしっかりと情報の選択をしていただくよう願うばかりである。


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