ひとりごと


2002年8月10日

専門用語の表記

 連日、大手ハム会社で偽装牛肉の問題でBSE「いわゆる狂牛病」の政府買い取りの偽装問題で.... というニュースが流れているが、狂牛病の発病した牛が見つかったときは大騒ぎになったが、 その時と受ける印象というのは違っているように感じられる。というのは、ニュースに用いられている 用語である。狂牛病「いわゆるBSE」とBSE「いわゆる狂牛病」と2つの表記方法から受ける 印象を比較すると理解しやすいかもしれない。もし、前者の様に"狂牛病"という言葉を先にもってくると その漢字そのものの意味を直感して受けとる傾向があるので読んで字の如く、"狂った牛の様になる病気  → めちゃくちゃ怖い病気"と脳は受け取るのであるが、後者であると"BSE → B?S?E?なんじゃそれ" という様に感じるようになるのであると思われる。ある意味ではニュースを受け取る人間を錯誤 におちいらせるような意図があるのではないかと思ってしまうのである。 過去にも同じように途中から表記を変えているものがあるそれは、HIVである。これも当初はエイズ といっていたが、いつ頃からかHIVという表記になり、現在も確実に患者数が増加しているのにもかかわらず、 世間には以前のような警戒心は薄れている。ニュースの表記方法も当初使用していた言葉は、そのまま使用してほしいと思う 次第である。話はそれるが我々の病気も"白血病"といえばある程度の理解は得られるにしても、"造血器腫瘍"というのと あまりピンとこないし、骨髄バンクのキャンペーンで、もし"造血器腫瘍の患者をたすける為の協力をお願いします。"と 言われても誰も協力はしてもらえないであろう。表記方法は、ひとつ間違えると方向をおかしくする可能性があるので 我々も言葉を使用する際には気をつけなければならないと感じる。


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