ひとりごと


2003年1月11日

昔、昔あるところに...

【前書き】

 昔、昔【20年ほど前】あるところに、Yasuという少年が住んでいた。当時少年はマイコン【今でいうパソコン】に 興味をもっていたが子供の買える価格ではなかった。裕福な友達は、フジツーのFM-7やエヌイーシーのPC9801などで遊んでおったとさ。 ふと、新聞を読んでいると各社電機メーカーがMSXという統一規格のマイコンを出すと書いてあった。価格は低価格になるとのことであった。Yasu少年は、少ない小遣いを貯め"MSXマイコン"を発売されるのを待った。ひたすら待って、待って待ち続けたとさ。 とある日。各社から"MSXマイコン"が発売された。今までの常識を覆す。家庭用のテレビに接続でき、価格も安く。カートリッジ型の ソフトをつっこむだけで、気軽にマイコンに触れられるという当時としては、夢のパソコンであった。 しかもBIOSが一般に公開されていることなどから気軽にマシン語でプログラムが組め、BASIC言語も各社の言語のいいとこどりで あった。Yasu少年もプログラムを作るのに熱中し、2日寝ないで作った日もあった。しかし、妊てんどうから、ファミこんが発売され。 一気にファミこんが売れに売れて"MSXマイコン"はMSX2、MSX2+、MSXターボRと色表示、サウンド、処理速度と改善した製品を発売 し続けたが絶滅してしまった。【ちなみにマシンのスペックはZ80Aという8ビットのCPUを使い、速さは8MHz、RAMは32キロバイト であった。...今の使っているマシンは1.6ギカ、RAMは512メガバイトだから、単純に能力の比較をすると、 CPUは200倍、RAMは1万6千倍となる】

【本文】

 以上のような懐かしい思い入れの深い"MSXマイコン"なのであるが" MSXマガ保存版"というものが発売されたので、思わず本屋さんにかいに行ってしまった。 ...ところが初版は売り切れで現在2版を増刷中とのこと。入荷まで1ヶ月以上かかるとのことであった。 マックのようにレトロブームが起きてこのような事態になっているのかは不明であるが、人間の志向というのは面白い、 一体誰が購入しているのであろう。


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