ひとりごと
2004年4月24日
ごく普通の幸せ
春は異動の季節である。サラリーマンにとっては当然受け入れなければならないがふと色々なことが脳裏に浮かぶ。
病気とは少し距離を置くようになり、日々なにげなく過ごす毎日になってきたが、例えば退院後に満開のサクラを見た時の感動とか、自分の足で地面を踏みしめる喜び、辛いことがあるにしろ毎日仕事に出かけられる喜びを忘れてしまっているのではないかと思うことがある。
木曜日から院内学級のドラマが始まったが、入院中のことを見たくない、思い出したくない、とは思いつつも見てしまった。実際、私がほとんど入院中過ごした世界は、重度血液疾患の成人と小児白血病との混合病棟であの時見た光景と同じようなもの(ドラマは脚色があって実際の子供達はドラマの子よりもはるかにしっかりしている子も多いし、逆にその以上に?問題のある子もいた)であった。今あの子達はどうしているんだろう、元気にしているんだろうかと思うことがある。今私自身外来も3ヶ月に一回となり、闘病仲間とも疎遠になってきていることは事実であり、情報の収集は難しい。
話は少しずれが生じてしまったが、異動ということに話を戻すと、人事異動があり世話になっていた人と別れたりすることは辛いが、新しく仲間になった人からその人なりの人生観だとかいままでの仕事の話を伺うと、自分を振り返る機会となり、良い刺激となっていると感じる。
先の闘病中のこととか、自分が大学に入学した時、入社した時のこととかを忘れないでこれからの人生を歩んでいこうと思う。