あっけなく告知


 入院すると中心静脈のルートをとるだとか、骨髄液を抜くだとか白血病の疑いが次第に現実的なものとして感じるようになりました。

 自分のおかれている状態が理解できても、まさかと思う別の自分がいる。とにかく本当のことが知りたいので主治医に本当の病名を ムンテラして欲しい旨伝えたら先生は家族を明日呼んで話すとのこと。

 次の日家族が呼ばれ急性骨髄性白血病であることを告げられた。家族は泣いていたが自分は不思議と涙が出なかった。まるで他人の 病状でも聞くように...。5年生存率が○○パーセントだとか。ぼーとして淡々と聞いていた。へんな感想も持った、というのは 自分が医療人であり告知というのはこうやってされるんだなあとか変に関心した点とか。高校の時の同級生はこんな病気をしていて 5年生存率が○○パーセントだというのに20年近く生きているなんてすごいとか....。

*注意、説明等 1、ムンテラとは医師が患者に病状を説明すること。2、5年生存率が○○パーセント ○○はあえて伏せ字にします。 3、高校の時の同級生とは、私の高校の同級生で白血病を患った方のこと。私も彼を3回見舞いにいった記憶があり、 病状が悪化したと聞いて怖くなって見舞いに行かなくなった。(ごめんなさい)その後、同窓会名簿で彼が健在であると知る。


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