ドタキャン????(移植はどうなるのか、自分の命...)


闘病記を執筆するにあたり、このことを書くかどうか悩んだ。しかし、先輩患者のホームページを 見ていると、キャンセルになった事例を数例みかけたことはあったし避けてとおれないのであえて事例を公表することにした。 。自分が遭遇したのは、"最終同意が得られた後のキャンセル の問題"である。骨髄バンクの発行しているニュースを見ていると、かなりの数に及んでいる。 今になれば、移植できたから話すこともできるようになったが、当時の苦しみは言葉では言い表すことはできない。 具体的にどうであったかを以下に述べる。Yasuの移植日の約1.5ヶ月前には、最終同意はとれていた。それと同時に 移植日も決まった。しかし移植3週間前ごろに主治医がやってきて移植が出来ないかもしれないとのこと。 ドナーさんの肝機能に問題が発生し協議しているとのことでキャンセルも覚悟しておいてほしいとのことであった。 この頃は、移植の為に気合いをいれ、イメージトレーニングをしたり、また日々の検査の数も相当なものだったので 忙しかったが、キャンセルになるのであったら、検査は無駄になるし、もう1人一致しているドナーさんと最終同意が 得られるのもかなりの時間が必要であろうし、最悪の場合、移植までの間、大きな再発をして移植には至らなくなるかもしれないし 、最終同意も得られるかどうかは未知数である。そんな状況になると検査も身がはいらないというかやってもしょうがないんじゃないか と思ったり、またこの状況を知らない闘病仲間に"とうとう移植だね頑張ってね"といわれると、かなり辛かった。 バンクからの連絡が入るまで、自分の末期医療をどうしていくかを考えた。もしこのままキャンセルであるならば残された 人生、家族の為に使う、この後、延命の為の化学治療はしないことを決意した。このことを決めたら楽になった。 人間本当に死を迎える時は安らかになるものであると......。あれこれと考えるうち1週間後、主治医がにこにこ して"移植できることになりましたよ"と言われた。主治医自身もキャンセルになることを覚悟していたが思いがけない 朗報であったことが言葉の節々から感じられた。かなり危ない状況であったのだろう。移植決定は前処置の直前に決まった。 事実は以上の通りである。当時も思っていたのであるが、ドナーさんの最終同意の書類を作成するために、健康調査を 相当数行っているはずであるのに、数週間のうちに肝機能が著しく悪化するとも考えにくい。どのような スケジュールでコーディネートをしてきたか疑問である。ただ結果だけ見ると、ドナーさんの健康も良かったし、僕自身も 移植を受けられたので良かったと。 【自分の事例で以前、事故が起こったことを思いだす。レシピエントは前処置にすでに入っている状態で ドナーさんの貧血が発覚し移植が中止になったことを】


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