神風特攻隊(骨髄移植)


 管理人は神風特攻隊(骨髄移植)となり、高度クリーンルームに突入することとなった。いちかばちかの人生初めての バクチである。まさに特攻隊隊員と同様、多くの友人、同病の家族、家族、そしてナースのみなさん等、合計30人近くの人に 見送られ手を振りながら移植する高度クリーンルームに入った。

 以下、当時の記録をそのまま掲載しますのでお読みください。

移植当日

  本日、骨髄移植の日であるが、前処置の影響にてときおり、胃の不快感、嘔気あり 食事はおかず少々と朝のパンは食べられる状況である。 ドナーさんが遠方ということもあり、前日より当病院の血液内科の先生が私に入れる 骨髄液を取りに行っていただいているようである。 遠方ということもあり実際の到着時刻は午後5時となった。しかし僕の血液型とドナーさんの 血液の型が不一致なので遠心分離という方法を用いて不必要な血漿成分を抜きいれる必要があるので その操作に2時間を要し、 もとの骨髄液(1,230ml)から得られた必要な部分は赤血球のパック約四本となった。 ここに必要な部分は実際は50mlくらいらしい。 午後七時より移植が始まり心臓への負担を考え、最初の内はゆっくりとした速度で滴下し血圧を測り、 さらに速度を増加させる操作を繰り返した。あとは生着を祈るばかりである。 本日の移植終了時刻は十二時くらいになりそうだ。 特に本日は問題となるということはなく過ぎた。

1日後

昨日の移植の影響で血圧上昇、血圧降下剤の投与となった。 食欲はあるが吐き気強く数回吐く。

2日後

吐き気、強い、顔から全身にかけて湿疹あり、血小板10単位輸血 白血球200

3日後

寒気および38.5℃前後の持続的発熱

4日後

血小板10単位輸血、喉の痛みさらに強くなってきた、内服にこのままだと限界がみえてくるドクターと相談して適切な鎮痛剤を考慮すべきときにきている。

5日後

声ガラガラで喉が痛くて苦しい状態続く。 顔が赤く腫れ上がる。

6日後

白血球は25以下となった、白血球のデッドポイントである。 いつまで、この状態が続くのか、いつドナーさんの造血幹細胞が生着し、骨髄機能が回復してくるのやら 痛み止めは****へ、痛みは薬が内服できるまでにおさまる。

7日後

薬飲むだけで精一杯。痛み止めによる幻覚あり。

8日後

白血球100

9日後

白血球200、幻覚がいやなので痛み止めをやめる。

具体的に幻覚で起きたこと。 (1)黒い影が僕のベットの隣にきてドケドケと僕を押す。 (2)ガラスで光るような所に不思議な映像が写しだされる。

よってがんばって薬を内服。

10日後

白血球400、 口の中の痛み少し低下。体調回復

12日後 白血球1,000まで上がったことにより、クリーンルーム内のカーテン開放、 ほっとする。

これ以降あまり調子変わらず過ごし、移植後10日後ぐらいで白血球が400いったくらいから体調が急に良くなったと思う。 一番辛かった日は移植後六日目くらいの白血球ゼロの時だったと思われる。


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